「ペアレント・トレーニング(ペアトレ)を受けたい」と思ったとき、最初にぶつかるのが「どこで受けられるの?」という壁です。病院?役所?ネットで検索しても情報がバラバラで、なかなかたどり着けない方も多いのではないでしょうか。本記事では、ペアトレを実施している場所の種類と、具体的な探し方を解説します。
ペアレントトレーニングを実施している場所(5つの窓口)
ペアトレは、さまざまな機関で実施されています。大きく分けると以下の5つの窓口があります。
1. 発達障害者支援センター
各都道府県・政令指定都市に設置されている公的な相談機関です。ペアトレ講座を無料で実施しているところが多く、最初の相談先として最もおすすめです。
- 全国に約100か所設置
- 相談・情報提供・就労支援など幅広い支援を実施
- ペアトレ以外にも、ペアレント・プログラムや個別相談に対応
詳しい活用方法は「発達障害者支援センター活用ガイド」をご覧ください。
2. 市区町村の子育て支援センター・保健センター
住んでいる地域の身近な窓口として、子育て支援センターや保健センターがあります。乳幼児健診をきっかけに案内されることも多い場所です。
- 地域によっては独自のペアトレ講座を開催
- 保健師や心理士に直接相談できる
- 無料または低額で利用可能
- 広報誌やWebサイトで開催情報を掲載していることが多い
3. 医療機関(小児科・精神科)
発達障害の診断や治療を行っている小児科・児童精神科の中には、併設のリハビリテーション部門や心理部門でペアトレを実施している施設があります。
- 主治医の紹介で参加できるケースが多い
- 診察と連携した個別性の高いプログラム
- 保険適用外のため、費用が数千円〜1万円程度かかることがある
- 待機期間が長い場合もある(数か月待ちのことも)
4. NPO法人・福祉事業所
発達支援に特化したNPO法人や放課後等デイサービスなどの福祉事業所が、保護者向けにペアトレ講座を開催しているケースがあります。
- 専門性の高いスタッフ(臨床心理士・公認心理師など)が担当
- 少人数制で丁寧なプログラムが多い
- 費用は無料〜数千円と団体により異なる
- 地域のネットワークづくりにもつながる
5. オンライン講座
コロナ禍を機に、Zoom等を使ったオンラインでのペアトレが急速に広がりました。自宅から参加できるため、近くに講座がない地域の方にとって大きな選択肢です。
- 全国どこからでも参加可能
- 子どもを預けなくても受講しやすい
- 対面と同等の効果があることが研究で示されている
- 録画配信型ではなく、リアルタイム参加型が主流
具体的な探し方3ステップ
「場所の種類はわかったけど、実際にどう探せばいいの?」という方のために、3つのステップで具体的な探し方をご紹介します。
Step 1:発達障害者支援センターに相談する
まずは、お住まいの都道府県の発達障害者支援センターに電話で問い合わせましょう。「ペアレント・トレーニングを受けたい」と伝えれば、センター主催の講座や、地域の他の実施機関を紹介してもらえます。
支援センターの探し方や活用のコツは「発達障害者支援センター活用ガイド」で詳しく解説しています。
Step 2:市区町村の広報誌やWebサイトをチェックする
お住まいの市区町村の広報誌や公式Webサイトには、子育て支援関連の講座情報が掲載されています。「ペアレントトレーニング」「子育て講座」「発達支援」などのキーワードで検索してみましょう。
- 自治体Webサイトの「子育て支援」「障害福祉」ページを確認
- 広報誌の「お知らせ」「講座・イベント」コーナーに掲載されることが多い
- 募集時期は年度初め(4〜5月)に集中する傾向あり
Step 3:当サイトのイベント一覧で全国の講座を検索する
当サイト「ペアトレ JP」では、全国のペアトレ講座情報を地域別にまとめています。お住まいの地域のペアトレ講座がないか、ぜひ確認してみてください。
地域別のペアトレ開催状況
当サイトでは現在、36都道府県・63件のペアトレ講座情報を掲載しています。以下は主要都市での開催例です。
主要都市の講座例
- 東京都:世田谷区・品川区などの区市町村主催の無料講座や、国立精神・神経医療研究センター等の専門機関での実施
- 大阪府:大阪市こども相談センターや府内の発達障害者支援センターで複数開催
- 愛知県:名古屋市の子育て支援センター主催の講座や、NPO法人による少人数制プログラム
地方にお住まいの方へ
地方では対面のペアトレ講座が少ない地域もありますが、オンライン講座なら全国どこからでも参加できます。発達障害者支援センターが主催するオンライン講座は無料のものも多く、近くに講座がない方にとって有力な選択肢です。
費用や受講場所についてさらに詳しく知りたい方は、「ペアトレ完全ガイド 第5章:費用と受講場所」もあわせてお読みください。
見つからない場合の対処法
検索しても近くにペアトレ講座が見つからない場合、以下の方法を試してみてください。
支援センターに直接問い合わせる
Webサイトに情報が掲載されていなくても、電話で直接問い合わせると案内してもらえることがあります。年度途中で追加募集されることもあるため、一度断られても定期的に確認するのがおすすめです。
ペアレント・プログラムも検討する
ペアトレよりも手軽に受けられる「ペアレント・プログラム」も選択肢のひとつです。ペアトレが5〜10回の連続講座であるのに対し、ペアレント・プログラムは全6回とコンパクト。発達障害の診断がなくても参加できることが多く、「まず最初の一歩」として適しています。
詳しくは「ペアレント・プログラムとは?」をご覧ください。
関連書籍で自主的に学ぶ
講座への参加が難しい場合は、ペアトレの考え方を書籍で学ぶこともできます。専門家が監修した実践的なワークブックも出版されており、家庭で取り組める内容が紹介されています。
おすすめの書籍は「書籍・資料一覧」にまとめています。
まとめ
ペアレントトレーニングは、発達障害者支援センター、市区町村の支援窓口、医療機関、NPO法人、オンライン講座など、さまざまな場所で受けることができます。
まずは発達障害者支援センターに電話相談することが、最初の一歩としておすすめです。また、当サイトのイベント一覧ページでは全国63件のペアトレ講座情報を地域別にまとめていますので、ぜひご活用ください。
ペアトレを受けることで、子どもとの関わり方に自信が持てるようになります。「どこで受けられるかわからない」という壁を越えて、ぜひ一歩踏み出してみてください。
ペアトレの基本について知りたい方は「ペアトレ完全ガイド 第1章:ペアレント・トレーニングとは」もあわせてお読みください。


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